【MARVEL】映画『インクレディブル・ハルク』あらすじと感想【MCU】

 
映画レビュー(ネタバレあり)です。
 
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の2作品名は『インクレディブル・ハルク』
 
 
前作の『アイアンマン』の感想は下記
【MARVEL】映画『アイアンマン』あらすじと感想【MCU】
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2003年公開の『ハルク』とは別作品となっており、マーベル・シネマティック・ユニバースのクロスオーバー作品の一つですのでご注意を。

インクレディブル・ハルク The Incredible Hulk
公開年 2008年
上映時間 112分
監督 ルイ・レテリエ
主演 エドワード・ノートン
 
 
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簡単なあらすじ

兵士強化実験の研究を行なっていたブルース・バナー(エドワード・ノートン)が、自分の肉体を実験に使ったが失敗。そして緑色の巨人ハルクになってしまいます。
 
そして逃走。軍から追われる身となったブルースだったが、変身の原因である心拍数200以上になる事を制御しながらMr.BLUEと名乗る研究者と体を元に戻す方法を模索していた。
・・・という所から映画が始まります。(ここまでは超高速の回想シーンですので注意)
 
ブルースはブラジルに潜伏しジュース工場で働いていた。そこで手を切ってしまい自身の血液が混入したジュースが出荷されてしまう。それを飲みガンマ線に汚染された人物が現れたことを知った軍が工場に突撃、追い詰められピンチになったブルースはハルクに変身し軍を壊滅させてしまう。
 
研究資料を求めてアメリカに戻ったブルースは、軍のロス将軍の娘であり、同じ研究仲間で恋人のベティ(リヴ・タイラー)と再会し大学に潜入。そこに待ち構えていたのは・・・
 

感想

映画冒頭の回想シーンから緊張感たっぷりの演出を味わうとは思っていなかった。(回想シーンの物語だけで映像1本作れるよ、これほんまに。)
 
そして何よりこの映画はマーベル映画なのか?と感じられるほどのシリアスムービーだったのだ。全体に漂う主人公ブルースの苦悩が映像を少し暗く感じさせていた。(ほんまに映像の色味も抑えてあり暗め)
 
心拍数のコントロールを常に考えて生きるというのはかなり残酷な運命だと思う。僕たちはそれほど心拍数を気にする事はないだろう。そして「心拍数」というフレーズを言う事も考えてみればそれ程無い。
 
今作でもマーベルの逃走シーンは相変わらずワクワクさせてくれる。前作『アイアンマン』とは街並みも全く違い楽しめる。田舎ではあるが細い路地ばかりの街も綺麗で好きだ。僕が『恋する惑星』の香港の街並みが好きというのもあるが、見どころの一つに間違いないと言える。
 
ハルクへの変身シーンだが他のマーベルヒーローとは違い、
 
無情にも・・・!
 
という感じなのが初見の僕にとっては逆をいかれた感じ。能動的なものかと思っていた。また、肉体変化の起きない日数というのが画面の端でカウントされるのも妙にシリアスな雰囲気だ。
 
ブロンスキー(ティム・ロス)との戦闘シーンだが、マーベルの派手なシーンを期待しすぎていたのだろうか、迫力もなくすごく地味に感じる。ハルクは両手に鉄をつけて戦うというストロングスタイルなのも・・・地味だ。
 
最後の叫びは全てを物語ったかのようだった。やはりこの世界では生きていけない存在なのだろう。軍から兵器のためにハルクの力を利用されるのが嫌だという正義感もあるのだろうが、恋人といられない悲しみの方が大きく感じられる叫びだった。
 
何度も言うが終始シリアスな映画であり、これはこれでコアなファンも間違いなくいるのだろう。 映像の雰囲気は好きだが、マーベルという先入観が邪魔をする。しかしこれも含めてマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)なのだろう。
 

見どころ&おすすめシーン集

  • 怒りなどで心拍数が上昇しハルクに変身してしまうことを防ぐ為に、武闘家(?)に腹式呼吸によるコントロールを学ぶシーン。いきなりこのシーンかよって感じですが・・・好きです。

 

  • 恋人ベティとのベッドシーンで心拍数を計る腕時計が大音量で鳴り続けるところはちょっとしたコメディ要素もあるのでしょう。

 

  • 変身してしまった後の肉体変化の起きない日数というカウントがリセットされてしまうところは、観ていて切なくなる1シーン。

 

  • 逃走中に地下鉄をやめて、タクシーに乗ったはいいが運転が荒くて心拍数が上がるシーン。これもちょっとしたコメディ要素。全体をシリアスにしすぎない為の配慮なのだろうか?

 

  • Mr.BLUEがブルース・バナーと初めて会った時に「こんな控えめな男だったとは」と言う。やはり緑の巨人ハルクというどこか寂しいMarvelヒーローが垣間見える。

 

  • Mr.BLUEことサミュエルがハルクを初めて見たときに驚きすぎて投薬をせず、ベティに怒られるシーン。ベティの表情と演技は素晴らしいと思いました。(ちなみにベティ役のリブ・タイラーはエアロスミスのボーカル、スティーブン・タイラーの娘です)

 

  • 戦闘シーンでの不意に出る「ハルクスマッシュ!」という唯一のヒーロー要素。そして、その後シンプルに敵の首を鎖でしめて戦う。

 

  • 映画後半、ブルースが変身を自由にコントロール出来るようになった時のなんとも言えない不敵な笑みを浮かべるシーン

 

  • 前作『アイアンマン』のトニー・スタークが「我々はチームを編成中です。」と言い登場するシーン。そして一言「鉛より鉄の方が信頼できる」は名言。

 

まとめ

アイアンマンスパイダーマンのようなクールなキャラクターとは違い、ハルクという悲しい男に出会った。しかし映画を観終わるとこのキャラクターが間違いなく好きになるだろう。

映像も派手では無いが映画にマッチしている。たまにはこういう映画もおすすめです。

 

バーイ!

次回作『アイアンマン2』のレビューは下記より

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